榊家よもう一度―嘘つきボーイフレンド1巻〜最終巻を振り返る

スポンサーリンク

「嘘つきボーイフレンド」が最終回を迎えていたとも知らず、発売日に意気揚々と8巻を買いにいった私です。ショックでした…。

悲しみに暮れながら、作品全体を通しての思い出やキャラクターについて振り返っていきたいと思います。

※最終巻までのネタバレを含む記事です。ご注意ください。

 

     

嘘つきボーイフレンドとの出会い

「嘘つきボーイフレンド」は書店でコミックスが平積みされているのを前々から見かけていたのですが、何故か乙女ゲーム的な漫画なのだと思い込んでいて敬遠していました(乙女ゲーや紅一点が苦手なため…。女の子は最低2人以上ほしい)

確かに乙女ゲー的と言えば乙女ゲー的なストーリーですが、毎回登場する女の子は違うし、その女の子とは絶対くっつかないし、大智みたいな奴もいるしで全然思ってたのと違う〜!!と、あんまりおもしろいもんで当時6巻まで出てたんですが夢中で一気読みしていました。

そもそも私が敬遠していたはずの嘘つきボーイフレンドを読もうと思ったきっかけがARIAのTwitter公式アカのこのツイートを見たことでした。

 

 

はい。まんまと釣られてしまった訳ですね。こういうのきっかけでコミックス全巻大人買いする私のような輩もいるのだから、こういうTwitter企画も極めて重要な広報活動ですよね。

 

キャラクターで作品を振り返る

≫悠斗

悠斗は漫画の主人公としては真面目で大人しめなところが好感度すごく高かったです。かっこよくて優しいんだけどナチュラルな感じで嫌味がない。モテるのに還暦過ぎた女性としかうまく話せないのも嫌味がない。悠斗を嫌いな人っていないんじゃない?

女の子に対して商店街のおばあちゃんや弟に対するようなことを言ってその気にさせておきながら本人は全くそのつもりない天然タラシの悠斗が、狙ってそういうセリフを吐けるようになり、最後には好きな人に思ったままにそういうセリフを言えるようになったのには成長を感じました。

 

≫颯太

颯太メインの回はいつもかわいい女の子(女の子じゃない)を拝むことができて心が潤いました。最初の依頼からヤバい目に遭い過ぎではあったものの、7巻のファミレス回でついに見開き濡れ透けサービスシーンがあったときにはもはやどの層にターゲットを絞っているのか謎でしたが需要ならここにあります。ごちそうさまでした。

でも颯太回で1番印象強いのは四葉との話です。兄弟の中にいるときは甘えんぼ弟キャラな颯太が、四葉といるときは生意気な同級生男子感が強くてとても良かったです。女友達のために色々気を揉んだりがんばったりしてるところ、かっこよかったです。

 

≫直哉

兄弟の中では1番コミカルな扱いでおもしろいキャラですが、不意に他のキャラと歳が離れてるお兄さん感が出るところがかっこいいです。

弟達が小さい頃から親代わりとしてがんばってきた直哉のエピソードが明らかになるたびに直哉が素敵で好きです。次男と11個も歳が離れてることを思うと…。でも悠斗もそんながんばってくれてる兄ちゃんの助けになればと小さい頃から料理始めるの素晴らしいし、とにかく助け合って生きている榊兄弟は素敵。

あと直哉回だとエロい雰囲気の話になるところがいいですね。

 

≫大智

最後までまっっったくブレないキャラでしたね。大好きです。女の子キャラでも男キャラでも一途な子は好きです。作中で何があっても大智が一切ブレないので登場すると安心しました。

明らかに悠斗を好きな自覚があると思うんですけど、最終巻カバー裏の4コマでは未だにしれっと〝友達〟と言っている…。でも悠斗のことを「女だったら完璧なのに」とか「お前が女だったらぜってーはなさねー」とか言っている…本当は別に女じゃなくてもいいんだろ?

報われてほしいけど報われなさそうな予感しかしない…。でも大智が悠斗以外を好きになるところが全く想像つかないので、一生片思いか、いつか悠斗が折れるかのどちらかでしょう。

 

≫SCOOP!

某事務所を思わせるネーミングと社長…。私自身アイドル好きですが、こういうセンターが飛びぬけて人気のあるグループは微妙な気持ちで見てしまいます。だから千葉ちゃん達の気持ちはわかるし、でも踏ん張ってほしいですね。いつまでも大智一強なグループではなく全員が目立てるグループに成長してほしいです。そしてそのために何はなくとも「嘘つきボーイフレンド」は復活するべき! SCOOP!の冠番組をもっと見させてくれ~!!

 

≫結衣ちゃん

最終巻の描き下ろし4コマに登場したのを見て結衣ちゃんの存在を本気で忘れていたことに気付きました…。第1話の登場の仕方では物語のヒロイン感も醸し出していたのに、その後2巻の最後で久々に登場し(このときも存在忘れてた)、それ以降はもう本当に一切出なかった…こんなんアリですか。そりゃ存在も忘れるわ。登場しなくても榊兄弟が話題に出してたりすれば忘れられることもないはずなんですが、気配すら感じられないレベルでしたからね。翼ちゃんと宏くんの話のときとか登場するチャンスだったと思うのですが。商店街の話だし。

とても不遇なキャラクターでしたね…。

 

≫トメさん

実際、悠斗の大本命はトメさんでは?
商店街のおばあちゃん達は数名登場していますが、中でもトメさんの登場回数は多いし、トメさんと会ったときの悠斗の反応は他と一線を画しています。巻が進むにつれ出番がなくなりましたが、最終巻のカバー裏の4コマには、悠斗の年上好みのイメージ図としてトメさんが登場。
ほぼほぼ本命ということで間違いないかと。

 

最後に

最終回はついに悠斗が恋!?(私はカレンさんのも恋だと信じていますが)という展開が来たものの、結ばれずに終わったので「嘘つきボーイフレンド」今後も何か展開があるんじゃないかと期待してしまいますが…。

キリシマ先生こう仰ってるし…。

とにかくまだまだ続くと思っていた作品なので、悲しいです! 何らかの形で復活求む!

ひとまずは連載お疲れ様でした&こんな楽しい作品を世に出してくれてありがとうございました!